ブラックハニーコーヒーとは?特殊な精製プロセスで生まれる

ブラックハニーコーヒーとは?特殊な精製プロセスで生まれる

By Tailored cafe online編集部

ブラックハニーコーヒーとは?特殊な精製プロセスで生まれる
みなさんはコーヒーがどのようにコーヒー豆として私たちの手元に届いているかご存知ですか?コーヒーはもともとコーヒーチェリーという果物の実にある「種」からなっています。 その種を精製して豆の状態にし、焙煎して立派なコーヒー豆になるのですが、その精製方法には5つの方法があります。
・ウォッシュド ・ハニープロセス ・ナチュラル ・スマトラ式 ・アナエロビコ
ですね。ウォッシュド・ナチュラル・スマトラ式・アナエロビコの4つの精製方法に関してはこちらの記事に詳しく書いておりますので、こちらを参照してください。(今回はハニープロセスのみに説明を絞らせていただきます。)
そして、今回紹介するブラックハニーというのは今紹介した5つの精製方法のうち、「ハニープロセス」とかなり関係が深いです。 実は「ハニープロセス」には「果実をある程度除去する」という過程がありまして、その果実をどの程度まで残しておくかがポイントになります。
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ブラックハニーとは何か

「ブラックハニー」というぐらいですので、このコーヒー豆の精製方法には「ハニープロセス」が関係してきます。 ハニープロセスとは、簡単に説明すると「チェリーの果肉を向いたときに残るネバネバした果肉を残したまま乾燥させる方法」です。実は2000年以降にブラジルで発明された精製方法で、かなり新しいコーヒー豆の精製方法なのです。
ネバネバした果肉は、「ミューシレージ」と言われる粘液のこと。ちなみにこれを取り除くと「ウォッシュド」という精製方法になり、取り除かないと「ハニープロセス」になるのです。 『ハニー』プロセスというぐらいですから、このハニープロセスで仕上がったコーヒー豆で飲むコーヒーは、普通のコーヒーよりも果実の甘みを引き出した、複雑な風味と味わいを楽しめるコーヒーになるという特徴があります。あまりメジャーな精製方法ではないので、カフェに行かれた際には是非試して見てください。
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ブラックハニーコーヒーは普通のコーヒー豆とは異なる

ここまで説明した前提を元に、「ブラックハニー」に関しての説明をしていきましょう。 この「『ブラック』ハニー」の「ブラック」というのは、「果実の残り具合」を指します。 通常ブラックハニー製法でできたコーヒー豆の表面に果実が100%残っていて、かつ糖度が高いチェリーを使用指します。ちなみ残存率100%のものを「レッドハニープロセス」、残存率50%のものを「イエローハニープロセス」というのですね。 ハニープロセスを経ているコーヒー生豆は少し色がかっています。色がつくのは、先ほど説明したミューシレージが発酵したものです。ハニープロセスのコーヒー豆はどれも色合いが不均等になっているのが特徴的です。
ちなみにハニー製法のコーヒー豆は乾燥させるのにかなり手間がかかります。というのも、表面がネバネバしたまま乾燥させるので豆同士がくっついてしまい、乾燥状態にムラができたりカビができたりしてしまうのです。 なので何度もなんどもトンボを使ってならして豆と豆がひっつかないようにする必要があるのですね。そんなブラックハニーコーヒーは主に中米のコスタ・リカで主に生産されているようで、現段階ではかなり貴重な豆です!! このようにブラックハニーコーヒーは普通のコーヒー豆とは違うので、いつもとは違ったコーヒーの味を楽しむことができます。興味がある方は是非一度試して見てください。