
僕は野球を見るのが大好きで子供の頃はいつもパワプロという野球ゲームをしていました。その中でチームを強くして世界の国々と戦ったりするのですが、いつも最後のラスボスは「キューバ」という野球の強い国でした。
それ以来、キューバといったら野球の強い強靭な人たちがいる国というイメージがなんとなくあります。そんなキューバなのですが、実はコーヒー豆の生産地としても有名です。今回はキューバ産のコーヒー豆についてまとめていこうと思います。
目次
1). そもそもキューバとはどんな国か 2). キューバ産コーヒーの味 3). 「クリスタルマウンテン」で知られるキューバ産コーヒー 4). キューバ産コーヒーの栽培方法 5). 手摘みでキューバ産コーヒーは収穫されるそもそもキューバとはどんな国か
キューバはアメリカのフロリダ半島の南の方に位置していて、カリブ海の上の方を東から西へと伸びてる島国です。前回ご紹介したメキシコの近くにある、同じラテンアメリカの国ですね。 面積は日本の本州の半分くらいの大きさしかないのですが、1,500もの島々から成り立っているカリブ海最大の国です。人口は1,200万人くらいなので日本の1/10くらいですね。野球が強くて有名で、他にも葉巻や砂糖なども多くの人に知られています。 1959年にキューバ革命という大きな出来事がありました。キューバは1902年にアメリカから独立していたのですが、実質的にずっとアメリカに経済を牛耳られており、それに反発するためにカストロやチェ・ゲバラなどといった革命家が立ち向かいました。このような歴史的な理由で、今でもアメリカとの関係は悪化したままです。しかし、国民性はもともと明るく、とても陽気な人たちが多い国として知られています。ちなみに僕は、子供の頃にはなぜか革命家というフレーズがかっこよくて、よくわからないけどチェ・ゲバラのファンになっていた時期がありました(笑) キューバ産コーヒーは1747年にスペイン人がコーヒー豆の木を植えたのがきっかけであると言われており、それ以降改良がなんども行われて今のキューバ産コーヒーが出来上がりました。
キューバ産コーヒーの味
キューバ産コーヒーをひとことで言うと、すっきりとしたマイルドな味わいのコーヒーです。口当たりが良くクセがなく、酸味・苦味・コクのバランスが取れた上品な味がします。 キューバもブルーマウンテンの採れるジャマイカと同じカリブ海に所属しているので、気候条件が非常に似ており、味もどことなくブルーマウンテンに似た味がします。カリブ海地域独特な甘い香りとまろやかな味わいに包み込まれます。「クリスタルマウンテン」で知られるキューバ産コーヒー
キューバ産のコーヒー豆はそのコーヒー豆粒の大きさによって等級付けがされています。大きいコーヒー豆の方が評価が高く、スクリーン18以上がETL、スクリーン17以上がTL、スクリーン16以上がALと3段階で分けられてランク付けされています。その中で最も等級の高いETLは「クリスタルマウンテン」と呼ばれています。クリスタルマウンテンは標高1,000mのエスカンブライ山脈で栽培されており、その山脈が水晶の産地であることからクリスタルマウンテンと呼ばれています。 クリスタルマウンテンはそのコーヒー豆の美味しさから日本でも有名ですし、ヨーロッパ各国でも上品な味わいが人気を誇っています。

キューバ産コーヒーの栽培方法
そんなブルーマウンテンにも似たキューバ産のコーヒー豆は、コーヒーを栽培するのに最適なキューバの気候によって支えられています。平均気温は約25度であり、標高1,000m付近でコーヒー豆が栽培されているために、昼夜の気温格差が10度ほどとかなりあり、身の引き締まった美味しいコーヒーを栽培することができます。 年間の降水量も約1,900mmで、5月〜10月が雨季で11月〜4月は乾季と、雨季と乾季がはっきりしています。山の斜面でコーヒーは栽培されているので適量の日照量を得ることもでき、それらを有機物を含む肥沃な土壌が支えています。 キューバでは島全体でコーヒー豆の栽培が行われていますが、ざっくりとエリアで分けると、70%が東部、20%が中部、10%が西部で栽培されています。手摘みでキューバ産コーヒーは収穫される
コーヒー豆の実は手摘みで1つ1つ収穫されます。それらは水洗工場で洗い流され、日光の下にじっくりと乾燥させられます。こうして生産されるキューバのコーヒー豆は年間で3万トンほどあります。 その中でクリスタルマウンテンの占める割合は約3%の1,000トンであり、そのことからもクリスタルマウンテンの高価さが分かります。キューバ産コーヒーの主な輸出先は日本とフランスであり、日本でも広く普及しています。