
自家焙煎をしたことがある人はその大変さを知っていると思います。自家焙煎しようと思った人が、まずはじめに取っ掛かるのが「手網焙煎」です。手網焙煎とはフライパンとザルを合体させたようなものでコーヒー生豆を火で加熱するのですが、とにかく大変です。
コンロから数十センチ離れたところで手網を持ってひたすら数十分シャカシャカと振るのですが腕が疲れます。それに浅煎りにすると中まで火が通っていなかったりと難易度は高いです。そのために手網焙煎機を買ったはいいけど三日坊主で辞めてしまったという人も多いかと思います。
そんな人におすすめなのがジェネカフェ(gene cafe)です。ボタンを押すだけで簡単に焙煎することができ、かつクオリティも他の家庭用焙煎機に比べれば高いです。僕も昔1台買ったことがあります。今回はそんなジェネカフェについて書いて行こうと思います。
ジェネカフェ(gene cafe)とは何か?
ジェネカフェとはひとことで言うと、家庭用焙煎を誰でも簡単にすることができる焙煎機です。家庭用焙煎機の中では値段が高く高級な部類であり、1台で8万円くらいします。その代わりに焙煎具合はやはり他の数万円の焙煎機に比べるとかなり良い印象があります。 ジェエカフェはGenesis社が20年間以上かけて蓄積してきたコーヒーの焙煎技術を研究開発したものであり、3D回転方式という特許も取得している特殊な焙煎技術を使用しています。3D回転方式で行っているために立体的に混ぜながらコーヒー生豆を焙煎することができて、コーヒー豆をムラなく焙煎することができます。焙煎方法は熱風式の焙煎であり、ダイソンのような機械をしているのですが、端から端まで250度まで上がる熱風が通り抜け、その熱によってコーヒー生豆が焙煎されていきます。ケースが透明なガラスなので焙煎されているコーヒー豆の色を確認することができて、自分の好みの焙煎具合で途中ストップすることもできます。

ジェネカフェの特徴
このジェネカフェの最大の特徴は再現性の高さであると思います。熱風の温度と焙煎時間は内蔵されているコンピュータによって管理されており、同じ設定温度と時間で焙煎することで、何度焙煎しても同じ味を再現し続けることができます。 焙煎の設定温度と時間は液晶パネルから操作することができるのですが、温度が60度〜250度(実際は250度にすると壊れやすいので240度に抑えることが多いようです)まで1度刻みで調整できて、焙煎時間は6 秒〜30分まで6秒刻みで調整することができます。またコーヒー豆は焙煎した後にコーヒー豆を冷却する必要があります。ジェネカフェでは冷却機能も内蔵されており、焙煎が終了したら自動で冷却モードに入るので、手網焙煎のようにドライヤーや扇風機などでコーヒー豆を冷ます作業をしなくても良いです。 お手入れも簡単です。焙煎ではコーヒー生豆についているチャフ(外側の皮)が剥がれ落ちるのですが、このチャフが散乱することで焙煎後の掃除が大変になることがあります。しかし、ジェネカフェではチャフが専用の回収ドラムに自動的に入っていくので、焙煎後にまとめて捨てることができます。
ジェネカフェの使い方
ジェネカフェの使い方はとても簡単であり、手順としては下記の通りになります。
1. コーヒー生豆を焙煎ドラムの中に入れる(200gが推奨されているが実際には250gくらいで入れた方がうまく焙煎される)。
2. 焙煎温度と時間を設定してスタートボタンを押す。
3. 焙煎が終わってブザーが鳴ったら終了。
ジェネカフェを使う上で最も重要なのは、設定温度と設定時間をどう設定するかです。私も初めて購入した際には温度と時間の設定を迷いました。ネットなどで調べると設定温度ははじめは低めに設定して、少しずつ上げていくと良いという意見や、はじめから高温度で設定した方が良いなどさまざまな意見があります。
ジェネカフェの場合には例え240度で設定したとしても、一気にその温度の熱風が出るわけではなくて、少しずつ温度が上がっていき10分くらいかけて240度まで上昇するので、個人的にはこまめに設定温度をいじらなくても、いきなり240度に設定してしまい、コーヒー豆の色とハゼの音を聞きながら焙煎具合を調整するのが良いのではないかと思っています。
このようにジェネカフェという焙煎機を使えば誰でも簡単に自家焙煎を行うことができます。値段は張りますが、もし自家焙煎に興味がめちゃくちゃあるという人が入れば、検討をしても良いのかもしれません。
