コーヒー生豆の保存方法と保存期間について

コーヒー生豆の保存方法と保存期間について

By Tailored cafe online編集部

コーヒー生豆の保存方法と保存期間について
焙煎した後のコーヒー豆はその保管方法がとてもデリケートなことで知られています。コーヒー豆は湿度、光、温度など苦手なものが多く、不適切な場所に不適切な保存方法で保管するとすぐに鮮度が落ちてしまいます。 普段何気なくカフェなどで購入したコーヒー豆を台所に置いている人は、その保管方法に少し気を使うだけで、いつも以上に美味しいコーヒーが飲めるようになるかもしれません。
このように焙煎した後のコーヒー豆の保管方法はかなり気を使うべきなのですが、一方で焙煎する前のコーヒー生豆の保存方法はそこまで気を使わなくても良いよ言われています。 今回はそんなコーヒー生豆の保存方法について、コーヒー生豆はどのように保存すれば良いのか、どれくらいの期間保存できるのかなどについて書いていこうと思います。
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コーヒー生豆とは何か

コーヒー生豆と言われてもなかなかイメージがつかない人も多いかと思います。1杯のコーヒーができるまでにはいろんな製造過程があります。 まずコーヒーチェリーが収穫されて、その外側の皮などを取るために精製加工されます。この段階のコーヒー豆のことを「コーヒー生豆」と言います。コーヒー生豆はその後に焙煎されて炒められて黒茶色っぽい色になり、私たちのもとへと届きます。 あまりコーヒー生豆は普段の生活で見かけることはありませんが、コーヒー豆の自家焙煎専門店などに行くと、店頭に並んで売られていることもあります。コーヒー生豆は緑っぽい色をしているので、ぱっと見だとコーヒー豆だと気づきにくいです。
コーヒー生豆はとても硬くて、そのままではとても飲めたものではありません。コーヒー生豆を焙煎して加工することで美味しいコーヒーが出来上がるのです。 もし仮にコーヒー豆にはまってしまい、家庭用の自家焙煎機を購入して自分で焙煎し始めるようになると、コーヒー生豆の保存方法についても気を使う必要が出てきます。
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コーヒー生豆の保存方法は簡単で良い

焙煎した後のコーヒー豆の保存方法や保存場所については、湿度や気温、直射日光などさまざまな条件があるのですが、コーヒー生豆に関してはそこまで気を使って保存する必要はありません。 直射日光が当たる場所やジメジメとしていて湿度が高い場所は避けた方が良いですが、それ以上にそこまで条件が必要というわけではありません。
コーヒー生豆を購入すると基本的には麻袋に入ってコーヒー生豆は届くので、その袋を使い続けて保存すると良いです。少量しかコーヒー生豆を購入しなかった場合には麻袋がついて来ない場合もありますが、その際にはネットで数百円で麻袋を購入することもできます。 麻袋がない場合には通気性の良さそうな布でできた袋などでもコーヒー生豆を保存することができます。それを風通しの良いところに置いておけば特にそれ以上コーヒー生豆の保存方法に気を使う必要はありません。
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コーヒー生豆はどれくらいの期間保存できるのか

コーヒー生豆はかなり長期間保存することができます。焙煎した後のコーヒー豆は1ヶ月程度しか保存することができませんが、コーヒー生豆の場合には数年間の保存が可能です。 コーヒー生豆の状態や保存方法によって微妙に異なるので一概には何年間保存できるとは言いにくいのですが、直射日光と湿度を避けて風通しの良い場所に保管すれば、一般的に3年間くらいはコーヒー生豆の状態で保存することができます。 コーヒー生豆は保存期間に応じてその呼び名が変わります。その年に収穫された新しいコーヒー豆のことを「ニュークロップ」、1年前に収穫されたコーヒー豆のことを「パーストクロップ」、2年以上前に収穫されたコーヒー豆のことを「オールドクロップ」と呼ぶのです。
基本的に新しいコーヒー生豆はコーヒー豆それぞれの個性を感じることは出来ますが、まろやかさは感じにくいです。一方で古いコーヒー生豆は味がまろやかですが、コーヒー豆本来の香りや個性が失われていきます。 ワインを寝かせてから飲むようにコーヒー生豆を寝かせてから飲んでまろやかにするという考え方もあるのですが、最近ではサードウェーブコーヒーの影響で、コーヒー豆の個性を重要視する方向性があり、カフェなどでは収穫されたばかりのコーヒー生豆が使われることが増えてきています。 このようにコーヒー生豆は焙煎した後のコーヒー豆ほど厳重に保存方法に対して気を使う必要はありません。直射日光と湿度に気を使えば長期間保存することもできるので保存も比較的に簡単であると言えます。
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