サザ コーヒー

By Tailored cafe online編集部

サザ コーヒー

茨城県にスタバやドトールを凌ぐカフェが存在していることをご存知でしょうか?
その名も「サザコーヒー」。もしかしたら関東圏以外の方には馴染みのないカフェの名前かもしれません。
そんなサザコーヒーは実は、戦前には劇場を経営していた会社が始まり。その後コーヒー事業を始め、一気に頭角を現したカフェなのです。
今回はそんなサザコーヒーについて紹介したいと思います。

<サザコーヒーの始まりは「映画館」?!>
サザコーヒーは2017年現在、コーヒー農園事業や「サザコーヒー」というカフェチェーン事業を展開しています。
そんなサザコーヒーの原点は、1942年の映画館。現在の茨城県ひたちなか市の「勝田」というところに「勝田宝塚劇場会場」という映画館を建てたのがその始まりです。創立者は鈴木富治氏。彼は戦時中に株式会社勝田宝塚劇場会を設立後、戦後の1955年には株式会社鈴木興行社を設立。この時まではまだ「映画館」などの事業が中心でしたが、1969年には珈琲店「且座」を開店。これが現在のサザコーヒーの原型です。そこからサザコーヒーは時間をかけてメキメキと頭角を現します。

<数々の農園との契約。そして直営農園を設立>
コーヒー事業が乗ってきた頃、1989年にはサザコーヒー本社本店を設立。その3年後にはグアテマラ・サンセバスチャン農園、ブラジル・飯田農園と契約。
そしてその6年後の1998年にはコロンビア・ティンビオ村に直営農園「Finca Saza Coffee5 ha」を開設しました。
現在は茨城県を中心に店舗展開を進め、水戸や大洗町、茨城大学内に店舗を設立。東京や埼玉にも数店舗展開するなど、成長著しいコーヒーショップです。
<世界一のコーヒー>
サザコーヒーはパナマで行われる品評会Best of Panamaでオークションにかけられたコーヒー豆をここ数年連続で落札しています。
ちなみにパナマではあの有名な「ゲイシャ種」のコーヒーがパナマ・エスメラルダ農園で栽培されており、サザコーヒーはその品評会に毎年参加しています。
サザコーヒーが参加しているオークションとは、「Best of Panama Results & Esmeralda Special Auction Results」
の2つ。2009年以降、特にBest of Panama Resultsにおいては2010年以降毎年最高落札者としてその名を世界中に知らしめています。
そしてついに2017年には史上最高額、1ポンドあたり601ドル(約6万円)をBest of Panamaで落札しました。

<世界9位のバリスタ>
サザコーヒーの魅力はコーヒーはもちろん、実力者揃いのバリスタさんの存在もその1つです。
2014年のJBrC(日本ブリュワーズカップ)チャンピオン尾籠一誠さん(当時サザコーヒー二子玉川店に勤務)は日本代表として世界大会(WBrC)に出場し、世界ランキング9位という結果を出しました。
エスプレッソコーヒーを扱わない、いわゆる「ドリップコーヒー」のチャンピオンを競った大会で世界9位の実力者を輩出したサザコーヒーからは、コーヒーそのものの美味しさはもちろん、その味を引き出す役としてのバリスタの育成にも力を入れていることがわかります。

<タダコーヒーと呼ばれるコーヒーを出している?>
サザコーヒーの活動は店舗での活動にとどまりません。その1つに、マラソン大会でコーヒーをタダで提供する「タダコーヒー」というものがあるのです。

毎年1月末に行われる「勝田全国マラソン」では全国からおよそ25000人が参加します。そのマラソン大会でサザコーヒーはこだわりのコーヒーを無償で提供。今では大会名物の1つになっており、「サザ」という名前と、無償提供している点から「タダコーヒー」と言われています。

<サザコーヒーまとめ>
映画事業から始まった会社がカフェ事業で大きく成長し、世界一のコーヒーをオークションで落札したり、世界トップレベルのバリスタが勤めていたり、さらには地元のイベントを盛り上げるためにコーヒーを無償で提供しているなど、これからのサザコーヒーの展開に注目です!!