コーヒーに生クリームを入れたウィンナーコーヒーが美味しい!

コーヒーに生クリームを入れたウィンナーコーヒーが美味しい!

By Tailored cafe online編集部

コーヒーに生クリームを入れたウィンナーコーヒーが美味しい!
コーヒーに淹れるのは牛乳か砂糖…でも、コーヒーに生クリームが乗ったコーヒーがあるのをご存知ですか?そんなコーヒーは、ウインナーコーヒーという名称で親しまれています。 僕もアイスコーヒーにウインナコーヒーを頼むことはよくありますし、何か甘いコーヒーが飲みたいなと思ったらカフェオレなどのエスプレッソ系ではなくウインナーコーヒーを飲みます。

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ウインナーコーヒーはオーストリア発祥のコーヒーです。今回はそんなコーヒーに生クリームを入れたウインナーコーヒーについて紹介していきます!
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コーヒーに生クリームを入れたウインナーコーヒーって?

ウインナーコーヒーは、オーストリア発祥のコーヒーの飲み方の1つです。「ウインナー」という言葉は、オーストリアの首都である「ウィーン風の」という意味を持っています。 日本ではコーヒーの上にホイップコーヒーを乗せたものを一般的にウインナーコーヒーと呼びますが、そもそもこのウインナーコーヒーの名称の由来となったウィーンには「ウィンナー・コーヒー」という名称のコーヒーは存在しないのです。
日本のウインナーコーヒーに近いものの代表例としては「アインシュペナー」や「カフェ・ミット・シュラークオーバース」などが当てはまります。
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オーストリアのコーヒー歴史

オーストリアのコーヒー史には、いくつかの伝説があります。その1つが、オスマン帝国が行ったヨーロッパ侵略作戦である「ウィーン包囲」という事件。ヨーロッパにおける領土拡大を目指し、2度に渡って大軍を送り込んだオスマン帝国でしたが、この侵略作戦は失敗にしてしまいました。 オスマン軍がウィーン包囲から撤退する際、様々な物資を捨てて国へと戻ったのですが、その中にあった物資の1つがコーヒー豆だったと言われています。これがオーストリアにコーヒー豆が初めて渡った事件と言われています。
もう1つの説としては、オスマンの駐在大使がウィーンにコーヒーを紹介したという説です。大使によって紹介されたコーヒーはすぐに民衆に広まりコーヒーハウスも建てられました。ちなみに世界最初のカフェはウィーンで開業され、その名前は「ブルーボトル」というカフェだったそうです。
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オーストリアのコーヒー文化

ヨーロッパ各地のコーヒーハウスとは異なり、ウィーンではコーヒーに牛乳や生クリームを入れて自分でカスタマイズしていたそうです。これらミルク入りのコーヒーを「メランジェ」と呼びます。 「コーヒーにミルクを入れるとハンセン病の原因となる」という迷信がヨーロッパで広まっていた中で、民衆に早くも広まっていたオーストリアはヨーロッパとは隔離された国だったように思えます。 ちなみに日本でいうところのウインナーコーヒーはオーストリアの「アインシュペンナー」というコーヒーが当てはまると言われています。 アインシュペンナーの発祥がどのようなものだったかは定かではありませんが、一説によるとウィーンの馬車番が寒い中ご主人様を待っていた時に飲まれていたコーヒーで、ホイップクリームによって全面を覆うことで“コーヒーが冷めるのを防いでいた”と言われています。ちなみに、アインシュペンナーは“馬車を操るもの”という意味があるそうです。これが日本でいうところのウインナーコーヒーと全く同じものですね。
どうやら日本オリジナルの名称であった「ウインナーコーヒー」は、オーストリアのウィーンに起源がありました。世界で最初のカフェができたり、昔のヨーロッパでは考えられないミルク入りのコーヒーが一般市民に普及していたりと、かなりコーヒーに馴染み深い国であることがわかります。 最近できたようなカフェにはあまりウインナーコーヒーはないのですが、喫茶店では作っているところも多いのでぜひ飲んで見てはいかがですか?ご自宅でもコーヒーに生クリームを乗せるだけで簡単に作れますので、興味がある方はぜひ一度試してみてください。