
「コーヒーについての知識をもう少し深めてみたい」そう思い立ち、コーヒーのワークショップに参加してみました。自分でいろいろと調べるのも良いですが、知見のある人に教わるのが一番早い!
そこで今回は、多くの人に馴染み深い、スターバックスが開催しているコーヒーセミナーへ。ワークショップの良さを実感する機会となりました。
コーヒーワークショップの基礎編
今回は、基礎編へ参加。おいしいコーヒーの入れ方、ということで、前半は黒エプロンのコーヒーマスターさんからコーヒーのあれこれをレクチャー。後半では、簡易式のドリップタイプのレギュラーコーヒーを実際に入れてみるという内容でした。コーヒーワークショップ①:フードペアリング
ワークショップの中で印象に残ったテーマの一つが、フードペアイングです。まず、ブラックのアイスコーヒーをコーヒーマスターさんに淹れてもらいました。このとき、粉の状態でも抽出してからも、香りを楽しむよう促されます。 「グレープフルーツの香りのような、フルーティな感じがしませんか?」と質問されたのですが、それを嗅ぎ分けるのはなかなか難しい。そこで、グレープフルーツの入ったケーキが提供され、一緒に食べるようにいわれました。するとどうでしょう。すごく合うんですね。本当びっくりしました。ブラックコーヒーが苦手という参加者も「これならブラックの方が絶対いい!」と絶賛。ワインでいえば、マリアージュというのでしょか。 ペアイングのポイントは、コーヒーが持つ特徴(香りなど)と近い特徴をもつフードと一緒に口に含んでみること。ここから始めるのが、良さそうです。例えば、ココアのフレーバーであれば、チョコレートと一緒に、というように。コーヒーとフードのペアイングが重要だということを実感しました。

コーヒーワークショップ②:蒸らし時間の大切さ
後半に設けられた実践タイム。それがレギュラーコーヒーのドリップ。よくスーパーでも販売されている、コーヒー1杯分の粉が入っていて、マグカップにセットすれば、すぐにコーヒーが淹れられるという、あれを使います。 ただこのタイプは、お湯を注ぐだけなのでとても簡単な代わりに、お湯を注ぐ過程が、コーヒーの味の全てを左右します。衝撃だったのが、蒸らす時間が5秒違うだけで、味が変わってしまうこと。 例えば、20秒と25秒で、苦味の出方が違うんです!20秒だとまろやかで。25秒蒸らすと苦味が出る。もちろん、短すぎても長すぎてもダメ。コーヒー粉を蒸らしている間に別なことをしちゃう、という人も多いかと思いますが、絶対やめた方がいいです。ここから学んだのは、「コーヒーを淹れる時間を取る」ということ。蒸らし時間を30秒とったとしても、トータルでせいぜい5分くらいでしょう。あとは、できれば、お湯を少しずつ一定量で注ぐこと。これができないと、蒸らし時間をきっかり計れたとしても、苦味が多く抽出されます。体感しました…。 それから、簡易式の場合は、クルクル回しながらお湯を注がない方が良いらしい。真ん中にお湯を注ぎ続けるだけで良いようです。あとは、必要な量が抽出できたら、最後までコーヒーを搾り取らないのもポイント。雑味が出てしまいます。そこは「もったいない」などと思わずに、思い切って引き上げるべき。 簡易式のドリップタイプのコーヒー一つとっても、これだけのポイントがありました。しかしこれを実践できれば、簡単においしいコーヒーが飲める。個別包装の裏にある、コーヒーの淹れ方の説明がもう少し親切だったら、もっと多くの人がおいしいコーヒーを淹れることができるかもしれないのに、と思わずにはいられませんでした。
コーヒーワークショップまとめ
コーヒーを淹れるポイントは、せっかちにならない。心を落ち着かせて、ゆったりと淹れる。変に「もったいない」という気持ちを出しすぎない。またコーヒーの味も、フードとの組み合わせも無限大。 自分がおいしいと思う組み合わせを見つけることも楽しむ。そういう姿勢を学んだ気がします。最後にひとつだけ。できれば、質問をいろいろ用意した方がいい。同じ一時間でも吸収できる量が変わります!